【3月31日 AFP】中国は今週、南シナ海(South China Sea)で大規模な海軍演習を実施した。同国で唯一運用されている空母「遼寧(Liaoning)」も参加したとみられている。米企業プラネットラブズ(Planet Labs)が30日に公開した衛星写真で明らかになった。

 プラネットラブズが公開した写真によると、海南(Hainan)島の南の海上で26日、40隻以上の艦隊が2列の縦陣を組んで航行し、遼寧はその中央に位置していた。中国国防省はこの演習に遼寧が参加したかどうか明らかにしていないが、軍事専門家は遼寧の姿が確認できると話している。

 シンガポール南洋理工大学(Nanyang Technological University)の軍事専門家、ジェームズ・チャー(James Char)氏はAFPに対し、潜水艦6隻とJ15戦闘機2機がこの「海軍のパレード」を先導したようだと述べ、このような陣形は、遼寧を人民解放軍のステータスシンボルと位置付けた一大ショーといった意味合いの方が強いと指摘した。

 チャー氏は「この陣形が実戦で使われることはないだろう」と指摘し、衛星から撮影させるために意図的にこの陣形を組んでいたとしても「驚かない」と述べた。

 台湾は今月20日に遼寧、および同行する数隻の艦船が台湾海峡(Taiwan Strait)を通過したと発表。同日、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、「中国を分断しようとする、いかなる行動やたくらみも失敗する運命にある」と警告していた。

 中国国防省の任国強(Ren Guoqiang)報道官は29日、「戦争に勝つための軍事力」を向上させるため、海軍が南シナ海で「定期」演習を実施したと認めた。

 任報道官は特定の国などを念頭に置いた演習ではないと述べたが、演習に参加した艦艇やその隻数は明らかにしなかった。(c)AFP/Laurent THOMET