【3月27日 AFP】17-18NBAは26日、各地で試合が行われ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)が123-104でデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)に勝利した。この試合でセブンティシクサーズは、2017年ドラフト全体1位指名のマーケル・フルツ(Markelle Fultz)が待望の復帰を果たし、10得点を記録している。

 前日に6シーズンぶりのプレーオフ進出を決めたセブンティシクサーズのブレット・ブラウン(Brett Brown)ヘッドコーチ(HC)は、復帰したフルツについて「彼はドラフト1位に選出された片りんを示した」とすると、「プレーが速くて精鋭がそろっている良いチームであることは明白だ。今夜はこれ以上ない展開だった」と語った。

 セブンティシクサーズは、ジョエル・エンビード(Joel Embiid)がチーム最多の20得点13リバウンドを記録したほか、ベン・シモンズ(Ben Simmons)が13リバウンド11アシストの活躍をみせ、チームも7連勝を記録してイースタンカンファレンス3位まで1ゲーム差に迫った。

 今シーズンも残り10試合となったこの期間を利用して、セブンティシクサーズはプレーオフでの戦略にフルツがどれほど機能するか試していた。シモンズの控えとして15分間出場したフルツは、昨年10月23日以来の試合で13本中5本のフィールドゴール(FG)を決めたほか、8アシスト4リバウンドを記録した。

 当初は右肩の故障と診断され、その後は肩甲骨の周辺に筋不均衡を起こしていたことが判明したフルツにとって、これがNBAではわずか5試合目だったが、チームは2011-12シーズン以来のプレーオフ進出を決めたことで、同選手を今年初めて起用する決断を下した。

 第1クオーター残り2分54秒の場面でコートに入ったフルツは、本拠地ウェルズ・ファーゴ・センター(Wells Fargo Center)に詰めかけた約2万500人のファンから総立ちの拍手で迎えられると、ベースラインから速攻で最初の得点を記録。観客から「ウィー・ウォント・フルツ!」の大合唱を浴びる場面もあった。

 ブラウンHCは、「彼が街から歓迎されている様子は素晴らしかった。チームメートからも受け入れられている姿には、彼がチームの一員であるという私の思いを強くさせた」と述べた。

 ナゲッツでは、ウィル・バートン(Will Barton)がチーム最多の25得点を記録した。(c)AFP