【3月27日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2018)は26日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第8シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は5-7、6-1、6-2で第11シードのジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)を下し、準々決勝進出を決めた。

 前日に行われたキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)との3回戦では、3本のマッチポイントを握られるなど3時間に及ぶ死闘を強いられた37歳のヴィーナスだが、この日は前回大会の準決勝で苦杯をなめたコンタを相手に疲労の色を見せず、2時間19分で昨年のリベンジを果たした。

 マイアミ・オープンで3度の優勝経験を誇るヴィーナスは次戦、4強入りをかけてモニカ・プイグ(Monica Puig、プエルトリコ)とダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)の勝者と対戦する。一方、今大会で連覇を狙っていたコンタは、2016年6月以降では初となるトップ20陥落が決まった。

 見事なパフォーマンスを示したベテランのヴィーナスだが、試合後に自身の選手としての長寿について質問されると、困惑した様子で「37歳という年齢が関係あるのか分からない」と答え、「彼女(コンタ)がリズムをつかめなかったことで助けられた。でも、対戦する相手は皆タフなプレーをしてくるし、簡単な試合なんて存在しない」と語った。

 シード勢の敗退が相次いでいる今大会では、この日も第3シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が3-6、4-6で全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)覇者のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)に敗れ、大会から姿を消した。

 世界ランク1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)やキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が早期に敗退したことを受け、勝ち残っていた選手の中では最高シードとなっていたムグルサを破った同12位のスティーブンズは、準々決勝で第10シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と激突する。

 元世界1位のケルバーはこの日、中国の王雅繁(Yafan Wang)に苦戦を強いられながらも、6-7(1-7)、7-6(7-5)、6-3で競り勝ち、準々決勝への切符をつかんだ。今季は開幕から好調のケルバーは、出場した全6大会でベスト8以上の結果を収めており、世界ランキングは10位につけている。

 その他の試合では、第5シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が、6-2、2-1とリードしたところで対戦相手のザリナ・ディアス(Zarina Diyas、カザフスタン)がけがを理由に途中棄権を申し出たため、8強入りが決まった。

 また、元世界1位で今大会にはワイルドカード(主催者推薦)で出場しているビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は6-2、6-2で第30シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)を退けている。(c)AFP