【3月26日 AFP】ドイツ警察は25日、デンマークから車で国境を越えてドイツ入りしたスペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)前首相の身柄を拘束した。

 プチデモン氏は、昨年10月に行われた同州独立の是非を問う住民投票の後に同州議会が独立宣言を議決して以降、スペイン当局から訴追され国外に逃亡していた。

 今月23日にはスペイン最高裁判所が、同前首相をはじめカタルーニャ州独立運動に関与した主導的人物6人に対し、国際逮捕状を発付していた。

 身柄を拘束されたプチデモン氏の運命は、ドイツの司法の手に委ねられる。スペイン当局に身柄が引き渡されれば、同氏は「反逆罪および公金流用」の容疑に問われることになる。

 ドイツ検察当局によると、プチデモン氏は26日に出廷予定。人定質問が行われた後、送還手続き開始まで同氏の勾留を継続するかどうかが判断される。

 一方カタルーニャ州の州都バルセロナでは、プチデモン氏の逮捕に抗議する数千人がデモ行進を行った。多数がカタルーニャ独立旗を掲げて「プチデモン氏、われらが州首相」、「政治囚に自由を」とシュプレヒコールを上げた。(c)AFP/Hui Min NEO with Daniel SILVA in Madrid