【3月23日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の弁護団長を務めていたジョン・ダウド(John Dowd)弁護士(77)が22日、辞任した。

 ダウド氏率いる弁護団は、2016年の大統領選でトランプ陣営がロシアと共謀関係にあったとの疑惑に対するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官の捜査の対応にあたっていた。ダウド氏はAFPに宛てた電子メールで離職を認め、「大統領のことは大好きだ。今後の幸運を祈っている」と述べた。

 モラー氏はロシア疑惑捜査の一環として、トランプ氏が司法妨害に及んだ可能性についても調べており、モラー氏が率いる捜査チームは大統領に対する聴取に向けて協議を行っていた。だがホワイトハウス(White House)の弁護団は、モラー氏の捜査チームにどの程度協力し、どの程度抵抗するのかという点で意見が分かれていたとされている。

 ダウド氏は17日、記者に宛てた声明で、モラー氏に「ロシア共謀疑惑の捜査打ち切り」を求めていた。ダウド氏は当初、この声明はトランプ氏を代弁したものだと述べていたが、その数時間後には前言を撤回。声明は自身の個人的見解であり、大統領のものではないと述べていた。

 またトランプ氏は同日、ツイッター(Twitter)への投稿で、モラー氏の捜査を「魔女狩り」だと非難。これを受け、トランプ氏がモラー氏の捜査を妨害しているのではという疑念が持ち上がっていた。(c)AFP