【3月20日 AFP】米空軍は19日、F15戦闘機に搭載する自衛用レーザー兵器の試験を今夏から始めると明らかにした。

 米国防総省は昨年、「自己防衛高エネルギーレーザー実証」(Self-protect High Energy Laser DemonstratorSHiELD)というプログラムで、米防衛・航空大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)と2600万ドル(約28億円)の契約を結んでいた。このプログラムでは出力約50キロワットのレーザー装置を戦闘機に搭載してドローンや巡航ミサイルを撃墜する能力を調べる。

 米空軍省のジェフ・スタンリー(Jeff Stanley)副次官補(科学・技術・工学担当)はレーザー装置の「試験を今夏から、飛行試験を来夏から始める」と述べた。「現時点では主に大きさ、重量、出力など技術面で克服しなければならない問題がまだ残っている」

 軍用レーザー光線は肉眼では見えない。標的にレーザー光線を当てて標的の内部を急激に加熱し、破壊や爆発を引き起こす仕組みとなっている。(c)AFP