■「終身大統領」になる

 国家主席の任期上限を撤廃して終身体制への道を固めつつある中国の習近平(Xi Jinping)氏の例に倣う可能性もある。

 政治アナリストのドミトリー・オレシュキン(Dmitry Oreshkin)氏は、「もう十分にやったと思ったとしても、プーチン氏が2024年に権力を手放すとは思えない。(すでに)疲弊しているのが見て取れるにもかかわらずだ」と述べる。

 オレシュキン氏は、政権トップの座にいる者次第であらゆる問題が決定する体制をプーチン氏自身がつくり上げてきたことを指摘しながら、「退任できないのは、自身を守ってくれる者がいないと考えているからだ」と付け加えた。

 プーチン氏本人はこれまでのところ、「終身大統領」としてトップに居座る可能性を否定している。

 前述のNBCの番組でプーチン氏は、「自分の都合の良いように憲法を変えたことはないし、今もそのつもりはない」と語った。

 このことについてオレシュキン氏は、プーチン氏が終身体制を築くために憲法を改正した大統領として名を残したくないのだろうと話す。そして、もし死ぬまで大統領で居続けるつもりなら、プーチン氏は習氏よりも「もっとエレガントに」やるだろうと続けた。(c)AFP/Ola CICHOWLAS