【3月13日 AFP】(更新)米南部テキサス州の州都オースティン(Austin)で12日、住宅の玄関に置かれた小包が爆発する事件が2件発生し、合わせて1人が死亡、2人が負傷した。同市では10日前にも同様の事件で1人が死亡しており、地元警察は、人種関連の連続ヘイトクライム(憎悪犯罪)事件の可能性も視野に捜査を進めている。

 今月2日に起きた最初の事件では、玄関先に置かれていた小包が爆発し、39歳の男性が死亡。同12日朝には、小包を家の中に持ち込み開封した17歳の少年が死亡し、同居する成人女性が負傷した。同日にはさらに3件目の爆発があり、70代の女性が負傷。市消防当局によると、この爆発も小包によって引き起こされたものだった。当局によれば、小包はいずれも夜間に玄関先に置かれており、郵便や宅配サービスにより配達されたものではなかった。

 オースティン警察は記者会見で、3つの事件には関連性があると発表。テロの可能性を示すものは発見されておらず、明確な動機は今のところ不明とされる。警察によると、犠牲者2人はいずれもアフリカ系米国人で、3件目の事件の被害者はヒスパニック系の女性だったことから、人種関連のヘイトクライムの可能性も排除できないという。(c)AFP