【3月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は2日、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が今季終了後に退団する可能性が高いことを認め、同選手は「自分の将来を決める権利を勝ち取った」と述べた。現在36歳のイブラヒモビッチは、ユナイテッドとの契約が今季限りで終了するため、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)移籍がうわさされている。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)からユナイテッドに加入したイブラヒモビッチは、選手生命を脅かした昨年4月の膝の十字靱帯(じんたい)断裂から戦列復帰を果たしたものの、完全復活にはほど遠く、昨年12月のバーンリーFC(Burnley FC)とのリーグ戦を最後に出場していない。

 イブラヒモビッチが今季の公式戦に出場したのは計7試合にとどまっており、得点もチャンピオンシップ(2部)のブリストル・シティ(Bristol City)に敗れたイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2017-18)で記録した1得点のみとなっている。

 イブラヒモビッチは本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)でセビージャFC(Sevilla FC)と対戦する欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝トーナメント1回戦第2戦への出場を望んでいるとされているが、これについてモウリーニョ監督は本人次第だとの見解を示している。

 モウリーニョ監督はイブラヒモビッチについて、「彼がユナイテッドで過ごすシーズンは今季が最後になると考えている。プレーするかしないかは本人の気持ち次第だ。彼の人生や将来について決める権利は彼にある。素晴らしいキャリアを築いた選手だからこそ、彼はその権利を勝ち取った」とコメントした。

「残念なタイミングで彼が大けがをしてしまい、本来ならばわれわれと一緒に戦うはずのシーズンが壊されてしまった。今季は彼にとって困難を極めたシーズンだった。彼は負傷していないが、完全に準備が整っているわけでもなく、チームに貢献できると確信した状態でもない」

「彼は正直な人間であり、完全な準備が整ったときに復活するチャンピオンだ。彼は練習に全力で取り組んでいるし、彼自身が手ごたえを得られるレベルまで回復してくれることを願っている」(c)AFP