【2月28日 AFP】英国のワインメーカー「ラスフィニー・エステート(Rathfinny Estate)」がこのほど、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)を視野に、ほぼ1パイント(約570ミリリットル)のスパークリングワインの生産に乗り出した。ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)元英首相が好んだとされる容量のワインボトルが復活しそうだ。

 チャーチル元首相はシャンパン、ポル・ロジェ(Pol Roger)の1パイントボトルがお気に入りだったという。チャーチル氏によると、妻は「フルボトルは多すぎるし、ハーフボトルだけでは頭がよく働かない。1パイントだったらランチなら2人分、夕食なら1人分に最適」と語っていたという。

 欧州連合(EU)の規定ではスパークリングワインのホトルの容量は375か750ミリリットル、または750ミリリットルの倍数と決められている。ラスフィニー社のスパークリングワインは英国で一般的な1パイントよりやや少ない500ミリリットルとなる予定だ。

 英国のEU離脱は2019年3月29日に予定されているが、離脱後の移行期間もEUの規定が適用されるとみられることから、ラスフィニー社の新しいスパークリングワインを味わえるまでもうしばらく我慢を強いられることとなりそうだ。

 同社によると、1パイントボトルのスパークリングワインは2019年には完成予定だが、2021年より前の販売は難しいという。

 それでもマーク・ドライバー(Mark Driver)共同経営者は、「英国のEU離脱に対する考えは様々だろうが1つは恩恵がある。1パイントボトルのスパークリングワインの販売が可能になることだ」と前向きに語った。(c)AFP