【2月25日 AFP】イエメン当局によると、同国南部アデン(Aden)で24日、自動車爆弾を使った自爆攻撃が2件発生し、少なくとも5人が死亡した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 アデン治安当局によると、アデンのタワヒ(Tawahi)地区にある対テロ部隊本部を狙った自爆攻撃で子供1人と複数の治安部隊員を含む5人が死亡した。また警備員7人と近くの海岸にいた民間人24人も負傷したという。

 IS傘下のプロパガンダ機関アマック(Amaq)はメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」に犯行声明を掲載し、「殉教者となることを求めた」IS戦闘員2人が自爆攻撃を実行したと述べた。

 アデンでは先月激しい戦闘の末、南部分離派がサウジアラビアの支援を受ける同国政府の庁舎と同市の大半を占拠していた。イランが支援するイスラム教シーア(Shiite)反政府武装勢力フーシ派(Huthi)が首都サヌアを占拠した2014年以降、アブドラボ・マンスール・ハディ(Abedrabbo Mansour Hadi)大統領率いる政府はアデンに置かれている。(c)AFP