中国、シェア自転車の「守り人」 春節中も休みなく
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廖代永(Liao Daiyong)さん(45)も、シェア自転車によって生活が大きく変化した1人だ。「シェア自転車が出てくる前までは、バイクタクシー運転手をしていたが、シェア自転車の登場で、バイクタクシーの利用者が激減し、食っていけなくなった」。そんな廖さんに、シェア自転車メンテナンススタッフという全く新しい仕事をする機会が訪れた。
「バイクタクシーの運転手をしていたから、街の地理や道路状況を熟知している。この仕事をするのは自然なことだよ」と廖さん。現在は中国のシェア自転車大手ofoの成都支社に勤務し、毎月約5000元(約8万4000円)の月収を得て安定した生活を送っている。
成都市は観光地が多く、春節期間にシェア自転車の利用率が上昇することもあり、廖さんは、当直勤務をすることにした。市内にある杜甫草堂(Dufu Thatched Cottage Museum)の付近で毎日、1000台前後の点検や修理、整頓を行う。
現在、観光客であふれる杜甫草堂で、ただ1人シェア自転車と共に仕事をする廖さんには「孤独」も感じられるが、急成長している「シェアリングエコノミー」は現代中国社会で最も注目されるものとなっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News
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