【2月16日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は15日、平昌冬季五輪で警備員との問題を起こしたアダム・ペンギリー(Adam Pengilly)委員が退去する事態になったことを受け、謝罪を表明した。

 声明でIOCは「一人の委員の振る舞いについて謝罪をしたい。アダム・ペンギリー氏が引き起こした事件について非常に残念に思う。IOC倫理委員からの聴取を受け、同氏は即時に五輪と韓国から去ることになる」と発表した。

 IOCの関係者はAFPの取材に対し、警備員に丁重に制止された後でペンギリー氏が好戦的になり、「侮辱や脅迫」を行ったという。ペンギリー氏は、その警備員に対して謝罪を行っている。

 元スケルトン選手のペンギリー氏は、2010年にIOC委員に選出され、IOCによるロシアのドーピング問題の取り扱い方について声だかに非難していた。同氏の委員の任期は今月25日に満了予定となっている。

 同氏は平昌五輪で調整委員、2022年の北京冬季五輪では評価委員を務めている。(c)AFP