【2月6日 AFP】国家ぐるみのドーピング違反で9日開幕の平昌冬季五輪から参加禁止処分を受けたショートトラック男子のビクトル・アン(Viktor Ahn)らロシア選手32人が6日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てた。

 今回異議申し立てを行った選手には、五輪で6個の金メダルを獲得した実績を誇る韓国出身のアンをはじめ、2014年ソチ冬季五輪で金メダルを手にしたバイアスロン男子のアントン・シプリン(Anton Shipulin)やクロスカントリースキー男子で世界王者のセルゲイ・ウストイウゴフ(Sergei Ustyugov)が含まれている。

 CASは「選手は2018年冬季五輪に招待しないとした国際オリンピック委員会(IOC)の決断に異議を申し立てた」「彼らはCASにIOCの決定を覆し、OAR(ロシアからの五輪選手)として五輪に参加することを許可するよう求めている」と声明で述べた。

 28人のロシア選手は先週、IOCによる五輪永久追放処分をCASによって解除されたが、そのうち五輪参加を求めた15人についてIOCは招待しないとの決定を下していた。同国は平昌五輪への選手団派遣を禁止されているが、潔白を証明した169選手は中立旗の下で出場する予定となっている。(c)AFP