ロシアスケート選手が平昌出場辞退、参加許可された中では初
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【1月31日 AFP】ロシアの女子スピードスケート選手で、2014年ソチ冬季五輪のメダリストでもあるオルガ・グラフ(Olga Graf)が、間もなく開幕する平昌冬季五輪の出場を辞退すると発表した。薬物違反で国としての参加が禁止された影響で、チームパシュート(団体追い抜き)の人数がそろわないことが理由だという。
国際オリンピック委員会(IOC)は前週、ソチ五輪での国家ぐるみのドーピングで国としての平昌出場を禁止したロシアの選手について、169人の個人資格での出場を認めるという決定を下した。
その一方で多くの有名選手が大会から除外され、スピードスケートで出場を認められたのはグラフを含めた4人だけとなり、パシュートのチームを結成することはできなくなった。
グラフは自身のインスタグラム(Instagram)で「IOCからクリーンな選手とみなされたのはうれしいですが、残念ながら代表選手の半分以上が出場を認められず、その中には私のパシュートのチームメートも含まれています。そのため、ロシアチームがこの種目に出場するのは不可能になりました」と話した。
そして、団体でのメダル獲得を目指していた以上、IOCの招待は辞退せざるを得ないと話した。グラフはソチ五輪の3000メートルとチームパシュートで銅メダルを獲得していた。
ロシアスケート連盟(RSU)のアレクセイ・クラフトソフ(Alexei Kravtsov)会長は、実際に出場するかは選手個々の判断を尊重するとしており、「オルガは自らの立場を明確にし、わわれれもそれを受け入れる。当初から言っている通り、連盟は選手の判断を支持する。彼女が決めたことだ」とコメントした。
グラフは、今回の決断は引退を意味するものではなく「練習は続けたい。別の大会があればそれに出る」と話している。(c)AFP