【1月29日 AFP】フランスの首都パリで29日、数日間にわたって増水を続けていたセーヌ(Seine)川が、通常より4メートル高い水位を記録した。

 厳戒態勢が敷かれる中、川の水位は29日朝、5.84メートルに達した一方、仏環境省の洪水監視サイト「ビジクル(Vigicrues)」によると、現在の水位は一日続くものの、30日には次第に低下するという。

 警察によると、首都圏では約1500世帯が避難を余儀なくされ、さらに1500世帯で電気の供給がストップしている。

 また、セーヌ川の名物クルーズ会社バトー・ムッシュ(Bateaux-Mouches)は営業を一時停止するなど、観光業にも影響が出ている。

 28日の時点で、ルーブル美術館(Louvre Museum)、オルセー美術館(Musee d'Orsay)、オランジュリー美術館(Musee de l'Orangerie)は警戒態勢を敷いており、ルーブル美術館にあるイスラム芸術の展示区画の一部は29日まで閉鎖予定になっている。(c)AFP/ Clare BYRNE