【1月25日 AFP】2月に開催される平昌冬季五輪に南北合同チームとして出場する北朝鮮のアイスホッケー女子選手団が25日、新たなチームメートとの練習を始めるため韓国に到着した。

 韓国統一省によると、北朝鮮の公式ウエアをまとった選手団は、開城(Kaesong)工業団地近くの道を通って軍事境界線をまたいだ。選手団には平壌から代表使節が随行しており、ほかの選手らの到着の準備を進めるという。

 アイスホッケー女子の合同チームをめぐっては、前週末に行われた南北と国際オリンピック委員会(IOC)などの会談で、当初の韓国選手23人の構成に北朝鮮の選手12人を加えることで合意している。

 核武装を進める北朝鮮への警戒が世界で強まる中、五輪をきっかけに南北は急速に再接近しているが、韓国では合同チームへの異論が噴出しており、政治のために自国選手の五輪出場の機会が奪われかねないとの声や、大会直前に大量の選手がいきなり加わればチームの輪が乱れるとの懸念が出ている。韓国は予選突破ではなく開催国枠で五輪に出場する予定だった。(c)AFP