【1月25日】(更新、写真追加)ブラジル南部ポルトアレグレ(Porto Alegre)の控訴裁判所は24日、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領(72)を収賄の罪で有罪とした下級審判決を支持する判断を下した。今年の大統領選で再選を目指すルラ被告にとって大きな痛手となる。

 ルラ被告は判決後、サンパウロ(Sao Paulo)で大勢の支持者を前に演説し、「今も大統領の候補になりたい」と述べ、今年10月の大統領選への出馬になお意欲を示した。

 控訴裁はまた、ルラ被告に対する量刑を下級審が言い渡した禁錮9年6月から同12年に延長する判断を下した。

 ルラ被告は、2003年から2010年までの大統領任期中、国営石油会社ペトロブラス(Petrobras)による公共事業委託と引き換えに、地場建設大手のOASから海岸沿いにある3階建てマンションを受け取った罪に問われている。

 ルラ被告は無実を主張しており、今後も法廷闘争を続けるとみられる。だが24日の判決は、大統領選の最有力候補と目されていたルラ被告にとって、出馬への望みを大きくくじくものとなった。(c)AFP