【1月24日 CNS】 中国・河北省(Hebei)霊寿県(Lingshou)青同鎮(Qingtong)韓朱村にある幼稚園で22日、同園の調理員が亜硝酸塩を塩と誤って調理に使用し、提供された料理を食べた園児13人が腹痛とおう吐などの中毒症状を起こした。園児らは、治療を受けて回復したという。ほかの園児59人は、病院で検査を受けている。

 亜硝酸塩は、現地では春節料理の下ごしらえによく用いられるという。幼稚園の園長は20日、100グラムの亜硝酸塩を購入して幼稚園の厨房で私用に使い、残った50グラムを放置。園長は、亜硝酸塩を春節用の豚肉の煮込み料理に使ったのだという。

 亜硝酸塩と塩は見た目が似ているため、調理員が塩と誤って使用し、22日に昼食を取った園児らが中毒症状を起こした。

 また、霊寿県の医療施設は、「検査を受けている園児は、23日の午後までに不快感を訴えなければ検査を受けなくても問題ない」と説明した。

 現在、霊寿県教育委員会は園長と調理員に対して詳しい調査を行い、現場から食品や調理器具などを回収した。また、県内すべての幼稚園、小中学校と食品加工売り場で安全検査を実施する。(c)CNS/JCM/AFPBB News