【1月17日 AFP】ノルマン人の王による1066年のイングランド征服(ノルマン・コンクエスト、Norman Conquest)を刺しゅうで描いた織物「バイユーのタペストリー(Bayeux Tapestry)」が、過去9世紀半の歴史で初めてフランスを離れて英仏海峡を渡ることになりそうだ。

 1077年前後に制作された幅50センチ、長さ70メートル近いタペストリーは、1804年と1945年にパリで展示されたことがある以外、保管・展示されているフランスのバイユー(Bayeux)から動かされることはほとんどなかった。

 複数の英メディアによると、英仏首脳会談で訪英するエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領が18日に、英国へタペストリーの貸し出しを申し出る見込みだという。

 仏大統領府は17日、貸し出しについて協議していることを明らかにしたものの、実現するとしても2020年以降になるとしている。

 両国の文化関連当局間ではこの数か月、安全な輸送手段について話し合いが行われていた。貸出中の展示の有無は決まっていない。(c)AFP