【1月5日 AFP】米ニューヨークのメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)はこのほど、ニューヨーク州の住民を除く来館者に対し、3月1日から入館料25ドル(約2800円)を義務付けることを明らかにした。同美術館では過去50年にわたり入館料を任意としてきた。

 ニューヨーク五番街の文化的象徴であるメトロポリタン美術館では、1970年から大人1人当たり25ドルの寄付が「奨励」されていた。同美術館のダニエル・ワイス(Daniel Weiss)館長はこの寄付制度について「まれなこと」だったと述べている。

 新たな制度では観光客からの支払いが大半となる。入館チケットは3日間有効で、近現代美術を扱う分館「メット・ブロイヤー(Met Breuer)」と、中世美術と装飾美術に焦点を当てた同「クロイスターズ美術館(The Cloisters)」への入館料も含まれている。

 ニューヨーク州および近隣地域の学生らには、これまで通り任意での入館料の支払いが求められる。他州から訪れる学生やシニアについては、それぞれ12ドル(約1350円)と17ドル(約1900円)の入館料が義務付けられる。12歳以下の子どもは無料だ。

 ワイス館長によると、2004年には来館者の63%が入館料を全額支払っていたが、昨年は同17%にまで落ち込んだという。同館長は「メトロポリタンでの制度の有効性が著しく弱まった」としながら、新たな制度に移行した後でも「過去12年間の全芸術機関の中で最低水準の入館料収入となる」と述べた。(c)AFP