【1月15日 AFP】(更新)サウジアラビアで、政府が進める汚職捜査により拘束された王子や閣僚らが収容されてきた首都リヤドの五つ星ホテル「リッツ・カールトン(Ritz-Carlton)」が、来月通常営業を再開する。同ホテルの関係者が明らかにした。

 報道機関への情報提供が認められていないことを理由に、匿名で取材に応じたこの関係者は、「来月の営業再開に向けた準備」が進められているが、詳細は明かせないと語った。

 現在リッツ・カールトンのウェブサイトには、来月14日から利用可能とされる空室が表示されている。

 同国では昨年11月初め以降、王子や閣僚、実業家など200人以上が汚職摘発の一環で拘束され、このうちの大半が同ホテル内に収容されていた。これに伴い、ホテルは予約受付を一時中断していた。

 その一方、王室につながりのある現地紙オカズ(Okaz)は15日、ある匿名筋の話として、拘束されていた重要人物の多くが「和解成立後」に同ホテルから釈放されたと伝えた。

 同国の司法長官は先に、被拘束者の大半が釈放と引き換えに金銭の支払いによる和解で合意したと明かしていた。当局によると、一連の和解で約1000億ドル(約11兆円)もの資金が国庫へ移るとしている。(c)AFP