【1月15日 AFP】2017-18アルペンスキーW杯は14日、権威あるスイスのヴェンゲン(Wengen)で男子回転の第7戦が行われ、マルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)が快勝。最大のライバルであるヘンリク・クリストファーセン(Henrik Kristoffersen、ノルウェー)も「最強」と賛辞を送った。

 ヒルシャーは2本の試技の両方で最速タイムを出し、2位のクリストファーセンに0秒93差、3位のアンドレ・ミーラー(Andre Myhrer、スウェーデン)に1秒72差をつけ、あふれる自信をさらに深めるヴェンゲン大会初勝利を飾った。

 2月の平昌冬季五輪でも自身初の金メダル獲得に期待のかかるヒルシャーは「いつ勝つんだと言われていたし、ここで勝ててうれしいよ。クラシックで勝っていないのはここだけだったからね。自信を持って大会を迎えられたけれど、僕だって負けることはある」と話した。

 一方、五輪でヒルシャーと金メダルを争うとみられるクリストファーセンは、潔く完敗を認め「彼は単純に最強。僕がマルセルを倒せるかなんて、もはや聞くまでもないと思うけれど、ベストは尽くすよ」と話した。

 28歳のヒルシャーは、今季すでに多数の勝利を挙げてW杯の通算勝利数を53に伸ばしており、歴代2位の同胞ヘルマン・マイヤー(Herman Maier)の54勝まであと1勝に迫っている。しかし、インゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏の歴代最多86勝まではまだかなりの差がある。(c)AFP