■米政府「適切な時と状況」で北と対話も

 韓国の専門家らは、北朝鮮との関係改善および北の非核化を目指す米政府への協力との間で板挟みとなり、韓国が今後、苦境に立たされる可能性があるとの見方を示している。

 韓国の朝鮮日報(Chosun Ilbo)は、「私たちは皆、北朝鮮が突然、平昌五輪に参加する意向を示した真意を知っている」「それは、南北協議を望む韓国政府と、北朝鮮の非核化を望む米政府との分断だ」と社説で述べた。

 一方、北朝鮮が平昌五輪への参加表明を行った翌10日、米ホワイトハウス(White House)は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)大統領との電話会談で「適切な時と状況」がそろえば北朝鮮と対話する用意があると述べたことを明らかにした。

 会談内容は韓国側が先に発表しており、サラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)米大統領報道官がそれを確認する形となった。同報道官は、両大統領が「北朝鮮に最大限の圧力をかけ続けることの重要性を強調した」ことにも触れた。(c)AFP/Hwang Sunghee