【1月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、2016年の米大統領選に対するロシアの介入疑惑をめぐり、事情聴取に応じることは「あり得ないのではないか」と述べた。ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官に会うのは問題ないとしていた以前の立場を翻したように受け取れる発言だ。

 モラー氏の聴取に応じる意思があるかと問われたトランプ氏は、捜査では選挙戦での自身の陣営とロシアの間に共謀があったという証拠は一切見つかっていないと繰り返し、質問をはぐらかした。

 その一方で「成り行きを見守る。だが共謀がない場合、つまり、どんなレベルのどんな共謀も誰も見つけていない場合、人が聴取を受けるということはあり得ないのではないか」と語った。

 トランプ氏は先に、モラー氏に宣誓した上で証言できるかと記者に尋ねられた際、「100パーセント」と答えていた。

 トランプ氏は、自陣営がロシアと共謀して対立候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)陣営を不利にしたという疑いを強く否定している。(c)AFP