【1月5日 AFP】イラン各地で4日、当局が暴動の終結を宣言し、抗議デモのきっかけとなった経済に対する懸念への対処に注力していくと発表したことを受けて、大規模な政府支持派のデモが行われた。

 イラン国営テレビによると、1週間前に抗議デモが最初に始まったエスファハーン(Isfahan)、アルダビール(Ardebil)、マシャド(Mashhad)など10都市で政府支持派が大規模なデモ行進を行った。

 当初の暴動のきっかけとなった国民の不満に対処すべく、イラン当局はハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領が最近発表した予算にあった評判の悪い措置の中止などを検討している。

 12月28日に始まった5日間の騒乱では、計21人が死亡し、数百人が逮捕された。経済的苦境に対する抗議デモはまたたくまに政府全体に対する抗議デモに変わり、庁舎や警察署が襲撃された。

 AFPの記者によると、抗議デモの発生から1週間が経過し、首都テヘランの市街には警察官が大量に配備されており、新たに夜通しの抗議デモが起きたとの報告はない。またソーシャルメディア上の動きから、地方都市の騒乱も下火になったことがうかがわれる。(c)AFP/Eric Randolph