【12月19日 AFP】Jリーグ1部(J1)の横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)は19日、オーストラリア代表監督を先月退任したアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)氏が、来季からチームの指揮を執ると発表した。

 現在52歳のポステコグルー氏は、11月上旬に2017年シーズン限りでクラブを退任して欧州に戻ると表明したフランス出身のエリク・モンバエルツ(Erick Mombaerts)前監督の後任に就任することが決まった。声明では、「クラブチームで再び指揮を執れること、そして日本での新たなチャレンジを非常に楽しみにしている」と述べ、特に若手選手の成長を促したいとの意向を示した。

 マリノスの少数株主であるシティ・フットボール・グループ(CFG)は、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)のほか、米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFC(New York City FCNYCFC)、豪Aリーグのメルボルン・シティ(Melbourne City)、ウルグアイ2部リーグのアトレティコ・トルケ(Atletico Torque)などを所有している。

 2017年のリーグ戦では優勝した川崎フロンターレ(Kawasaki Frontale)と勝ち点13差の5位に終わったマリノスの古川宏一郎(Koichiro Furukawa)代表取締役社長は、豪代表チームをW杯ロシア大会(2018 World Cup)出場に導いたポステコグルー氏について、「われわれの目指す魅力的なサッカーを実現できる監督と考えている」と期待を寄せた。

 退任したポステコグルー氏の後任人事に「高い関心が集まっている」オーストラリアは、W杯の指揮官については来年2月まで任命しないとみられている。一部報道では、米国代表前指揮官でドイツ代表の元名選手として知られるユルゲン・クリンスマン(Jurgen Klinsmann)氏が興味を示していると伝えられている。

 オーストラリアはW杯で、強豪フランスをはじめ、デンマーク、ペルーと同組のグループCに入っている。(c)AFP