【12月18日 AFP】スペインのスポーツ紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)は17日、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のFWアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)の家族と面会したと報じた。

 ここ3シーズンにわたり、スペイン1部リーグのアトレティコでチーム得点王になっているフランス代表のグリーズマンは、これまでにイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)行きの可能性が大きく伝えられるなど、来夏の移籍市場での退団がささやかれている。

 しかし、今年8月に史上最高額の移籍金2億2200万ユーロ(約295億円)でネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)をフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に放出したバルセロナは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)とルイス・スアレス(Luis Suarez)を再び得点力の高いFWと組ませたいと考えており、グリーズマンの契約解除金1億ユーロ(約132億円)も支払うつもりだとされている。

 そして同紙はこの日、グリーズマン側と接触したバルセロナは、ジョセップ・セグラ(Josep Segura)ゼネラルマネジャー(GM)やテクニカルディレクターを務めるロベルト・フェルナンデス(Robert Fernandez)氏の同席のもとで「合意に達し」、同選手の家族と食事も共にしたバルトメウ会長は「交渉の最終段階に突入した」と伝えた。

 グリーズマンは今年6月、補強禁止処分への異議申し立てが却下されたアトレティコとの新契約にサイン。欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で得点王に輝いた26歳は当時、来年1月まで自身の代役を獲得できないクラブを離れるのは「汚い」と口にしていた。

 しかし、アトレティコを率いるディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は先日、過去数年の間に新天地を求めてクラブを去ったフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)やラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)といったストライカーと同様に、グリーズマンの退団は避けられないとの考えを示している。(c)AFP