【12月15日 CNS】中国国家統計局が8日に発表したデータによると、2017年の中国の穀物総生産量は6億1790万トンで、前年より165万トン(0.3%)増え、過去2番目の高生産量となった。

 また、穀物の面積当たりの生産量も増加した。データによれば1畝(約667平方メートル)当たり平均367キログラムで、2016年より1.0%増えた。

 穀物生産量が増えた理由について、国家統計局農村社会経済調査司の侯鋭(Hou Rui)首席統計師は、秋に収穫した穀物の成長時期の気候が全国的に安定したこと、降水量にも恵まれ、自然災害による被害が比較的少なかったことなどを理由に挙げた。また、技術の向上による総合生産能力の向上もあるとしている。

 注目すべき点は、在庫の量をもとに種類による栽培量の調整を行ったことで、無駄を減らしたことだ。統計によると、17年の穀物生産面積は112万2000平方キロメートルで、前年から8146平方キロメートル縮小した。在庫が比較的多いトウモロコシに関して、トウモロコシが育ちにくい土地では、雑穀や豆、または落花生や中国の伝統医療用の植物といった穀物以外の農作物の栽培を増やすなどした。

 侯主席統計師は、引き続き調整を行い、市場で不足している大豆やその他の品種の生産を増やしていくと話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News