【12月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は2日、同日行われたアーセナル(Arsenal)戦で退場処分を受けたユナイテッドのポール・ポグバ(Paul Pogba)が、同じフランス代表のローラン・コシールニー(Laurent Koscielny)が判定に関わったことに怒っていると話した。

 ポグバは後半29分、エクトル・ベジェリン(Hector Bellerin)への危険なファウルで退場処分を受けたが、コシールニーはその際、アンドレ・マリナー(Andre Marriner)主審に近づき、ポグバに対するレッドカードをアピールしているように見えた。ポグバはその後、主審を皮肉るように拍手しながら通路へ消えた。

 モウリーニョ監督は「ポールはいら立っている。同胞であるコシールニーのああいった行動に少しがっかりしているようだ。非常にフラストレーションをためている。みんな知っての通り、ポールはクリーンな選手で、レッドカードに近いことをする意図はまったくなかった」と話した。

 アーセナルに3-1で勝利したユナイテッドは、次節マンチェスター・シティ(Manchester City)との首位攻防戦が待っているが、退場となったポグバは3試合の出場停止処分を受けたためダービーには出場できず、首位との勝ち点差を縮めたいと考えるユナイテッドにとっては大きな痛手となった。

 両チームの勝ち点差は暫定で5ポイントだが、シティは3日に下位ウェストハム(West Ham)との試合を残しており、勝利すればその差は8ポイントに戻る。

 いずれにせよ、ユナイテッドは優勝争いに生き残った状態で本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)に因縁のライバルを迎えることになる。それでも指揮官は、ダービーがタイトルの行方を左右する大一番だという見方を否定している。

 リーグ4連勝はシティに対するメッセージになったのではないかと問われたモウリーニョ監督は「そうは思わない。一試合一試合戦うだけだ。われわれは2位にいて、4連勝を達成した。なんとか勝利して良いプレーができた。満足だが、メッセージは送っていない」と話した。(c)AFP/Steven GRIFFITH