【12月3日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは2日、第15節の試合が行われ、ベルギー代表のエデン・アザール(Eden Hazard)が2得点を含め素晴らしい活躍を見せたチェルシー(Chelsea)は、ニューカッスル(Newcastle United)に3-1で勝利した。2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)でベルギーと同組となったイングランドの人々にとって、アザールのパフォーマンスは不安を感じさせるほど圧倒的だった。

 ベルギーとイングランドが同組となったW杯の組み合わせ抽選会から24時間も経たずして行われた試合で、アザールは2度ゴールネットを揺らすなど相手ディフェンスを翻弄し、手のつけられないパフォーマンスを披露した。

 勝利したチェルシーは3位をキープしたが、前半12分に先制点を許した時点ではスタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)に不穏な空気が漂っていた。

 ルーズボールをニューカッスルのドワイト・ゲイル(Dwight Gayle)と追う中、マルコス・アロンソ(Marcos Alonso)はGKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)にバックパスを出したが、これが短くなりボールを追ったジェイコブ・マーフィー(Jacob Murphy)とクルトワが接触すると、こぼれ球を拾ったゲイルは無人のゴールにシュートを流し込んだ。

 しかしチェルシーはすぐさま反撃に出ると、同点ゴールは2度のチャンスを逃して迎えた同20分に生まれた。アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がヘディングで競り合ったボールを拾ったアザールは、コントロールされたハーフボレーをファーサイドに決めてこの日1点目をマーク。

 このゴールでスタンフォード・ブリッジの不安が一掃されると、チェルシーは同33分にマット・リッチー(Matt Ritchie)の中途半端なクリアを拾ったビクター・モーゼス(Victor Moses)が速いクロスを送り、モラタは中でこれに頭で合わせるだけで十分だった。

 その後は誰が得点してもおかしくない状況となったが、ボールを追ってピッチを走り回ったアザールに後半24分にチャンスが訪れた。ダニー・ドリンクウォーター(Danny Drinkwater)とのワンツーで抜け出したアザールだったが、ボールはわずかに長くシュートをミートさせることができなかった。

 しかし直後にアザールは、モーゼスがリッチーに倒されて得たPKでボールをセットすると、相手GKカール・ダーロウ(Karl Darlow)をあざ笑うかのような浮き玉のシュートを沈めて自身2点目を挙げた。その後アザールはハットトリックのチャンスを迎えたものの、ダーロウのリベンジにあって阻まれた。

 試合後にセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)は、「現時点で首位(マンチェスター・シティ<Manchester City>)との差は8ポイントあり、まだシーズンは長い。僕らは差を縮め続け、彼らの取りこぼしを願うしかない。彼らはその場所にふさわしいからそこにいるんだ。僕らの仕事は勝ち続けることだ」 (c)AFP/Ivan SPECK