【12月1日 CNS】中国の工業・技術分野における最高研究機関である中国工程院(The Chinese Academy of Engineering)は11月27日、北京(Beijing)で2017年に新たに会員である「院士」に選ばれた67人と外国籍の院士18人を発表した。外国籍の院士の中には、米国・マイクロソフト(Microsoft)創業者のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏も含まれる。

 新たに選ばれた院士67人のうち、男性は63人(94%)、女性は4人(6%)。最年少は49歳、最年長は67歳で、平均年齢は56.37歳。大学関係者が31人(46.2%)、研究院関係者が18人(26.9%)、企業や病院などの関係者が18人(26.9%)だった。企業などで働く工学技術研究家や、長期間にわたって甘粛省(Gunsu)、チベット(Tibet Autonous Region)、新疆ウィグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)、内蒙古(Inner Mongolia)など西部辺境で活躍する優秀な専門家が含まれる。

 中国工程院の周済(Zhou Ji)院長は、「中国工程院院士は中国の工学・技術科学分野における、最高の学術称号である。院士に選ばれたことは、創造の終点ではなく、新しい創造へのスタートだ。自分たちが主導して創造のけん引者となり、革新的な国家の建設加速のため功績を挙げてほしい」と呼びかけた。

 中国工程院は、2017年から院士定員枠を増員。主宰する中国科学技術協会(China Association for Science and Technology)は学術団体などから候補者を選出し、計533人の候補者をノミネートしていた。(c)CNS/JCM/AFPBB News