【11月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督が25日、守備的な戦いを選択したウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)を崩し切れず引き分けに終わったことで、今季もリーグ優勝が厳しくなったことを認めた。

 リーグ戦過去3試合でわずか1得点しか奪えていなかったトッテナムは、指揮官不在のWBAと1-1で引き分け、今季3回目のドローに終わった。リーグ首位のマンチェスター・シティ(Manchester City)は、1試合消化の少ない中でトッテナムに勝ち点10差をつけており、26日のハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)とのアウェーゲームに勝利すれば、その差は13ポイントに広がる。

 13ポイント差は開きすぎなのではと問われたポチェッティーノ監督は「たしかにその通りだ。差は現時点で10ポイントあり、プレミアリーグではあまりに大きい。集中を保ち、このウェンブリー(Wembley Stadium)で安定した成績を残す必要がある。ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)とは違うが、これがわれわれの現実だ」と答えた。

「最初の30分はボールの動きが遅く、失点も大きく響いたのかもしれない。残りの15分は良くなった。ボールもスムーズに動き、スペースも使えるようになった。後半は非常に良かった。非常に良いプレーをして、数多くチャンスを作った。勝ち点2を落としたのは残念だ。きょうはなぜ勝てなかったのかわからない」

 ハリー・ケイン(Harry Kane)、デレ・アリ(Dele Alli)、クリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)ら攻撃陣に豊富なタレントを擁しながら、今季のトッテナムは深く引いて守るチームを崩しきれずにいる。特にこの日の前半は相手の守備にほころびを作るようなひらめきのあるプレーが足りず、遠目からシュートを放つばかりでWBAのGKベン・フォスター(Ben Foster)を脅かせなかった。

 ポチェッティーノ監督は「選手たちは頑張っていたが、アタッキングサードではもっと冷静にならなくてはいけない。序盤については話したくない。チームは勝つのにふさわしいチャンスを作り出し、得点の可能性も生み出した。ハリーのゴールで勝ち点1を拾った形になったが、われわれのパフォーマンスが勝ちにふさわしかったのはたしかだ。しかし、勝てなかった」と話した。(c)AFP/Derren HOWARD