【11月20日 AFP】フランスのジェラール・コロン(Gerard Collomb)内相は19日、パリ北部郊外でイスラム教徒が道路を使い毎週礼拝を行っていることについて、今後は当局が阻止すると明らかにした。道路上での礼拝については議員や地元住民が、公共の場を使用するのは容認できないとして抗議していた。

 コロン内相は、ラジオ局フランスインフォ(Franceinfo)、フランスアンテル(France Inter)、ルモンド(Le Monde)紙が提携して運営する「ケスチョン・ポリティック(Questions Politiques)」に、「道路上での礼拝はわれわれが阻止する」と述べた。

 パリ北部郊外の多民族が暮らすクリシー・ラ・ガレンヌ(Clichy-la-Garenne)では、3月に自治体庁舎ビルに入っていたモスク(イスラム礼拝所)が閉鎖されて図書館に改築されて以降、イスラム教徒が抗議のため毎週金曜日に道路上で礼拝を行ってきた。

 イスラム教徒らは、当局が新モスクの建設に適した用地を提供していないと非難している。コロン内相も「イスラム教徒は礼拝の場を持つべきだ」として、代わりの場所が必要だと認めている。

 礼拝場所をめぐっては、10日に地元政治家約100人が礼拝を阻止しようとフランス国家を歌って妨害するなど、騒動に発展している。

 クリシーの右派の市長は、街の北部に別のモスクがすでにあると主張しているが、モスクの指導者らは狭くて交通の便も悪いため使用できないと反論している。

 フランス国内のイスラム教徒は約500万人に上る。(c)AFP