【11月19日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは18日、第12節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)は2-0でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に勝利。アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は試合後、ノースロンドンダービーの勝因にチームの激しさを挙げた。

 霧雨の降る本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で、アーセナルは前半にシュコドラン・ムスタフィ(Shkodran Mustafi)とアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)が得点を記録し、トッテナムとのリーグ戦では2014年3月以来となる勝利を収めた。

 リーグ戦でのホームの連勝を11に伸ばしたアーセナルは、昨季の最終順位で1995年以来となる後塵(こうじん)を拝したトッテナムに勝ち点1差まで迫った。「選手には強引さ、意欲、そして集中力があった」とチームをたたえたベンゲル監督は、さらに「こういったダービーではそういうものが試合に影響を及ぼす。90分間ディフェンスの集中が途切れなかった」と話している。

 ベンゲル監督はまた、プレースタイルにない戦闘的なパフォーマンスを披露し、終盤途中交代した際にファンからスタンディングオベーションで迎えられたメスト・エジル(Mesut Ozil)を称賛し、「エジルは必要であればフィジカルの要素を試合にもたらすことができることを確信した。彼にはそれができる」とコメントした。

「彼はチームのディフェンスにも貢献したのでスタンディングオベーションを受けた。彼は守備のスペシャリストではないが、インテリジェンスの高い選手なので守りもこなすことができる」

 一方、敗れたトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、前半36分にムスタフィのゴールが生まれるきっかけとなったFKの判定に不満をあらわにした。サンチェスに対するダビンソン・サンチェス(Davinson Sanchez)のプレーはノーファウルだったと訴えている。

 アーセナルの先制点はエジルのFKにムスタフィがオフサイドギリギリで合わせて生まれ、サンチェスの2点目をアシストしたアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)の飛び出しは、オフサイドと判定されていてもおかしくはなかった。

 ポチェッティーノ監督は「試合中に起きたことを見ただろう?試合の細かい部分がわれわれにとって逆風だったので落胆している。それで勝つのが難しくなってしまった」と話し、「細かい部分」について問われると「フリーキックだ。あれはオフサイドだったと思う。アーセナルのようなトップ6と戦うこういう試合では、細かい部分が試合の流れを変え、試合を一方的なものにしてしまう」と答えた。

 これに対してベンゲル監督は、「審判の決定がわれわれに有利にはたらいたかどうかは分からない。私にすれば(サンチェスに対する)ファウルはファウルだった。今季が始まってからわれわれが不運だった試合を挙げろというのであれば、いくらでも挙げられるよ」と話した。(c)AFP