【11月12日 AFP】サッカーボスニア・ヘルツェゴビナ代表のベテランで、同国代表を初のW杯本大会出場に導いたFWのヴェダド・イビシェヴィッチ(Vedad Ibisevic)が代表引退を表明した。現在33歳のイビシェヴィッチは、チームが2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)出場を逃したことを受け、10年に及んだ代表でのキャリアに幕を下ろすことを決めた。

 ヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)に所属するイビシェヴィッチは、代表通算82試合出場で28得点を記録。2013年10月に行われたW杯欧州予選のリトアニア戦では、チームを代表初のW杯出場に導く得点を記録し、1-0の勝利に貢献した。

 ブラジルで行われた本大会はグループリーグ敗退に終わったものの、1992年の独立以来、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表が主要国際大会に出場したのはその一度きり。そして本大会のアルゼンチン戦でゴールを決め、イビシェヴィッチは同国で初めてW杯で得点した選手となった。

 イビシェヴィッチは「ロシア大会予選を突破できなければ、その時点で代表チームに別れを告げようと決めていた。予選の最終節からそのことをずっと考えていて、そして引退を決めた」と話した。ボスニア・ヘルツェゴビナは欧州予選のグループHで、ベルギー、ギリシャに次ぐ3位だった。(c)AFP