【11月6日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の天津権健(Tianjin Quanjian FC)は6日、ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督の退任を発表した。天津権健で来季のAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2018)出場権を獲得したカンナヴァーロ氏は、リーグ7連覇を果たした広州恒大(Guangzhou Evergrande)の指揮官に復帰するとうわさされている。

 イタリア代表としてW杯(World Cup)を制覇したカンナヴァーロ氏は、昨季天津権健を1部に昇格させると、今季はチームを1部で3位に導いた。

 天津権健は短い声明の中で「友好的な議論」の上でカンナヴァーロ氏の退団が決まったとし、在任期間中の成功をたたえた。

 サッカー界で歴代最高DFの一人ともいわれる44歳のカンナヴァーロ氏は、その今後について明らかにはしていないものの、2014年から2015年にかけて指揮を執った広州恒大に復帰する可能性がささやかれている。

 広州恒大のルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は、リーグ7連覇達成後の先週末、退任の意向を示しており、同クラブの指揮官の座は空位となる。

 天津権健は4日のリーグ戦で、広州恒大を2-1で破った。この勝利に加え、河北華夏幸福(Hebei China Fortune)が敗れたことで、天津権健はリーグ3位に浮上し、来季のACLプレーオフに駒を進めることになった。

 広州恒大は、アンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督率いる上海上港(Shanghai SIPG、中国)に勝ち点6差をつけて優勝を飾っている。

 また天津権健は、元ポルトガル代表のパウロ・ソウザ(Paulo Sousa)氏がカンナヴァーロ氏の後任に就くと発表している。

 守備的MFとしてベンフィカ(Benfica)やインテル(Inter Milan)、ユベントス(Juventus)で活躍したソウザ氏は、すでに指導者として10年以上のキャリアを誇っており、最近まではフィオレンティーナ(Fiorentina)で指揮を執っていた。

 天津権健は「パウロ・ソウザ氏が新シーズンにチームを新たな高みに持ち上げ、ファンに喜びをもたらすことを大いに期待している」との声明を発表している。(c)AFP