【10月25日 AFP】17MLBは24日、ワールドシリーズ(7回戦制)が開幕し、クレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)が7回1失点と好投したロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は3-1でヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に先勝した。

 プレーオフ史上最も暑い気温39度の灼熱(しゃくねつ)の中で始まった一戦は初回、ドジャースの1番クリス・テイラー(Chris Taylor)がアストロズの先発ダラス・カイケル(Dallas Keuchel)の初球をたたき、1-0と先制に成功した。

 3回まで走者を1人しか出さなかったカーショウは4回、アストロズの先頭打者アレックス・ブレグマン(Alex Bregman)にベルト付近の直球を左スタンドに運ばれ、1-1の同点に追いつかれた。それでもサイ・ヤング賞(Cy Young Award)に3度輝いた実績を誇るカーショウは後続を三者三振で斬って取ると、アストロズ打線を最終的に7回3安打無四球11奪三振で抑えた。

 対するアストロズのカイケルも、先頭打者本塁打を浴びてからは打者15人中12人を凡退に仕留める安定した投球を披露したが、6回二死からテイラーに四球を与えると、直後のジャスティン・ターナー(Justin Turner)に決勝の2点本塁打を浴びてしまった。

 シカゴ・カブス(Chicago Cubs)とのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦でもサヨナラ本塁打を放ってヒーローになっているターナーは、これで今プレーオフの本塁打数を4とし、1978年にデイビー・ロペス(Davey Lopes)氏が記録した球団最多記録にあと1本と迫っている。

 1988年以来7度目のワールドシリーズ制覇を目指すドジャースは、8回からカーショウの後を継いだブランドン・モロー(Brandon Morrow)が三者凡退に抑えると、最終回からマウンドに上がった守護神ケンリー・ジャンセン(Kenley Jansen)も3人で打ち取り、5万4254人の観客が詰めかけたドジャースタジアム(Dodger Stadium)は熱狂した。

 ワールドシリーズ初戦では自身初先発となったカーショウは試合後「(アストロズは)本当に打のチームだと思う。本塁打を量産するし、三振を喫しない。失投は許されないんだ」とすると、「だからしっかりとした投球をし、さまざまな球種をストライクゾーンに投げ込むことが重要だった。今夜はそれができたから良かった」と語った。

 一方、アストロズを率いるA.J.ヒンチ(A.J.Hinch)監督もカーショウについて、「直球を多めにした彼の投球は見事だった」「カーブも今までより良かった。攻めの投球で早めに追い込まれ、われわれは最初からかなり劣勢になってしまった」と脱帽した。(c)AFP/Rebecca BRYAN