【10月23日 CNS】中国・遼寧省(Lioning)瀋陽市(Shenyang)にある中国最大のロボット産業基地「新松知恵園」(Siasun Intelligent Park)が18日、稼働を開始した。同園を所有する新松ロボット(Siasun Robot)は中国科学院(Chinese Academy of Sciences)付属の、ロボット技術を中心にAI製品やサービスに取り組む中国のロボット産業の先端を行く企業だ。 

 稼働式典では、新松ロボット創始者の曲道奎(Qu Daokui)総裁があいさつ。「新松ロボット17年の発展を経て、中国のロボット産業は世界に向けての名刺になっている。新松知恵園は産業、金融、教育、革新など多くの重要な要素を含む環境に優しいプラットフォームで、世界一流のロボット企業を目指して努力していく」と語った。

 新松知恵産業園の建築面積は、34万平方メートル。本社ビルのほかロボット展示センターや研究開発センター、フレキシブル知能制造センターなどがある。中国最大のロボット産業基地として、発展の重要な窓口にもなっている。現在、新松ロボット製品ラインには真空ロボットや移動ロボット、知能サービスロボットなど5大シリーズロボットがある。技術と製品は今や海外の市場を独占し、輸出をしなかった前例を破り、108のロボット企業のナンバーワンを作り出した。

 新松知恵園内のデジタル化工場は、中国工業生産の新世代を意味する「4.0モデル工場」で同国初めてという。年間1万台以上のロボットやスマートプラント製品の生産能力を有する。

 この工場では、ロボットと情報技術を融合させ、製造、品質、物流などさまざまな過程で中国の「デジタル化知能工場」の未来の縮図が見られる。(c)CNS/JCM/AFPBB News