【10月17日 AFP】リオデジャネイロ五輪の競泳男子50メートル自由形で金メダルに輝いた米国のアンソニー・アービン(Anthony Ervin)が、先週末にブラジルで行われた大会の国歌演奏時に、膝をつく抗議行動に出ていたことがわかった。

 競泳情報ウェブサイトのSwimSwamによると、昨年行われたリオ五輪で競泳個人種目における最年長金メダリストになった36歳のアービンは、自身が米国チームのアンカーを務めた15日の男女混合4×200メートルで抗議行動を取ったという。

 米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)の元QBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が昨年、人種差別に対する関心を喚起するため膝つきをしたのを皮切りに、米スポーツ界では同様の抗議が続いている。

 さらにドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が先月、膝をついたりするNFL選手は「クソ野郎」であり、解雇されるべきだと暴言を吐いたことで、同競技では新たな抗議運動が相次いでいる。

 ベトナム帰還兵で黒人の父を持つアービンは16日、自身のツイッター(Twitter)で「重要なのは多くの人の命を救い、不均衡さを理解すること。一人一人に持ち場がある。私はスイマーだ」とつづり、前日の抗議行動をほのめかす投稿を残している。

 2000年のシドニー五輪でも男子50メートルで金メダルを獲得したアービンのほか、NFL以外のスポーツで同様の抗議活動を行っているアスリートは少なく、米大リーグ(MLB)ではオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のブルース・マクスウェル(Bruce Maxwell)が先月、国歌斉唱時に膝をついた。

 またナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL)では、アトル・レインFC(Seattle Reign FC)とFCカンザスシティ(FC Kansas City)の一戦で、女子選手数人が試合前の国歌斉唱時にロッカールームに残っていた。(c)AFP