【10月14日 AFP】17-18ドイツ・ブンデスリーガ1部第8節のヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)対シャルケ04(Schalke04)の一戦で、ヘルタの選手が試合前に「膝をつく」政治への抗議パフォーマンスを行った。この行動は米ナショナルフットボール(NFL)のコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が始めたもので、今回新たにヘルタがサッカー界から後に続いた形となった。

 ヘルタは出場する全選手がピッチ上で、さらにミヒャエル・プレーツ(Michael Preetz)スポーティングディレクター(SD)とパル・ダルダイ(Pal Dardai)監督らもベンチで膝をついた。膝つきは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がキャパニックをはじめとする米スポーツ界の著名人を公然と批判して以降、大統領の政治に対する抗議の象徴にもなっている。

 ヘルタは公式ツイッター(Twitter)に膝をつく選手の写真を投稿し「ヘルタは多様性と寛容性、責任を支持する。ベルリン(Berlin)のために、われわれは世界に対してオープンであり続ける」とメッセージを添えた。

 ヘルタのセバスティアン・ラングカンプ(Sebastian Langkamp)はスカイ・ドイツ(Sky Germany)に対して「僕たちが生きているのは21世紀だ。18世紀じゃない。それなのに、世界には21世紀にふさわしい考え方のできない人がいる。僕らの行動が何かの助けになればうれしい」と話した。

 試合は原口元気(Genki Haraguchi)が退場したヘルタが0-2で敗れた。前半の原口の退場で数的不利に陥ったヘルタは、後半にウラジーミル・ダリダ(Vladimir Darida)が与えたPKをシャルケのレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)に決められて先制を許すと、同33分にはギド・ブルグスタラー(Guido Burgstaller)に追加点を決められた。(c)AFP