PSG指揮官、ネイマールとカヴァーニの緊張関係は「普通のこと」
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【9月22日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)で指揮を執るウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は20日、17日に行われたオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)戦でネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)のどちらがPKを蹴るかで言い争いが発生したことで、ロッカールームの緊張感が高まったと認めた。
記者会見でエメリ監督は「2人は非常に負けず嫌いな選手だ。彼らはまずチームにとっての最善を求めるが、個人的な目標も持っている。私の主張はこうだ。チーム内には良い雰囲気が流れている。試合の直後は非常に感情的だったから、話し合いがあってもいいだろう。周りはそれを言い争いというかもしれないが、普通のことであって、ほぼ毎試合後にそういったことがある」と語った。
「とはいえ、それがチームの調和を乱したり、良い雰囲気を壊したりするわけではない」
PSGは2-0でリヨンを下してリーグ開幕6連勝を飾ったが、試合後の議論はPK問題についてばかりだった。
PSGは1-0とリードして迎えた後半35分、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)がファウルを受けてPKを獲得。今季すでにPKから3得点を挙げていたカヴァーニは、自らが再びキッカーを務めるものだと思い込んだ。ネイマールはカヴァーニからボールを取り上げようとしたものの、最終的にPKを蹴ったカヴァーニはこれを得点につなげることができなかった。
エメリ監督は、PKキッカーの一番手を指名できていないことで一部から管理能力のなさを批判する声も上がっている。
指揮官は「昨年のPKキッカーはカヴァーニだった。今年はネイマールの加入もあり、(キッカーが)2人になった。誰が一番手で誰が二番手か、それは私が判断を下さねばならないことだ」と付け加えた。
一方で、PSGのロッカーではネイマールを含むブラジル人選手とその他の選手の間にも緊張関係があるとのうわさもある。
リヨン戦では、0-0の場面でネイマールとカヴァーニのどちらがFKを蹴るかでも意見の食い違いが起きた。ブラジル代表のダニエウ・アウベス(Daniel Alves)がそれに割って入り、同胞のネイマールにボールを渡したが、シュートはセーブされた。
今季ユベントスから加入したアウベスは、すでにPSGのロッカーで大きな影響力を持っている。仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)は、FCバルセロナ(FC Barcelona)でネイマールとチームメートだったアウベスが20日夜、パリ(Paris)16区のレストランでチーム全員を招いて会食したと報じた。
しかしながらアウベスは、カヴァーニの同胞から批判を受けている。
元ウルグアイ代表のストライカー、ディエゴ・フォルラン(Diego Forlan)は、FKの場面でのアウベスの振る舞いについて、「あそこでアウベスが出ていってボールを奪うのはばかげている。子供じみている。だがブラジル人選手同士は友人だし、互いに気を配っているんだ」とコメントした。
これに対してアウベスはツイッター(Twitter)でフォルランに対し、「あなたがどの試合を見たのかは知らないが、参考までに私はチームメートのだれからもボールを奪ったりしていない。私は取られたんだ」とすると、さらに「もう一つ参考までに、PSGで最後にFKからゴールを決めたのは私だ。口を閉じて、私の名前において議論するはやめてほしい」と言い返した。
アウベスは7月に行われたフランス・スーパーカップ(Trophee des Champions 2017)のASモナコ(AS Monaco)戦でPSGデビューを飾り、その試合でFKから得点を決めている。(c)AFP