【9月15日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は14日、夏の移籍市場では世界中で47億1000万ドル(約5200億円)が投じられ、欧州5大リーグがその4分の3を占めたと発表した。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)がネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を史上最高額の2億2200万ユーロ(約288億円)で獲得して話題をさらったが、多くの欧州のビッグクラブがそれぞれのクラブレコードを塗り替えている。

 FIFAは声明で、「6月1日から9月1日の間に世界中で7590件の移籍が成立した。世界中で投じられた額は47億1000万ドルに達した。これは各クラブが3か月間で2016年の年間総額(約47億9000万ドル)に匹敵する額を投じたことを意味する」としている。

 PSGはASモナコ(AS Monaco)から若手有望株のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を買い取りオプション付きのレンタルで獲得したが、移籍金の総額は史上2位の1億8000万ユーロ(約235億6000万円)となる。

 その大半はPSGによるものだが、総額6億410万ドル(約667億円)が投じられたリーグ1の投資額上昇率は世界最大で、昨夏と比べ250パーセントも上昇している。

 5度欧州の頂点に立っているバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とFCバルセロナ(FC Barcelona)は、それぞれコランタン・トリソ(Corentin Tolisso)とウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)をクラブ史上最高額で獲得している。

 FIFAのリポートによると、欧州5大リーグでは過去最高の36億7000万ドル(約4051億円)が費やされたという。

「再び5大リーグ(イングランド、スペイン、フランス、ドイツ、イタリア)のクラブが舞台の中心に戻った。世界中で成立した移籍の21.2パーセント、支出額の77.9パーセントを彼らが占めている」

 選手獲得に費やされた額が最も大きいのは合計14億ドル(約1545億円)のイングランドで、2位に2倍以上の差をつけている。

 混沌(こんとん)とした移籍市場は改革が叫ばれており、イングランド・プレミアリーグのクラブは来夏から新シーズンが始まる前に移籍市場を閉じることで合意している。(c)AFP