【9月19日 CNS】中国の「国酒」として親しまれているマオタイ(茅台)酒。販売を手がける貴州茅台酒株式有限公司(茅台グループ)は、インターネット上に開設しているマオタイ酒販売のプラットフォーム「茅台雲商」を全面的に活用し、販売展開を行っていくと発表した。オンライン販売と実体店販売を融合させたマーケティングを進めて行く。

「茅台雲商」は、2016年後半から運営しており、すでに累計40億元(約678億円)を超える売上高を誇る。今後は、モノのインターネット(Internet of ThingsIoT)とビッグデータを運用して取引をおこない、顧客分析や双方向マーケティングのツールとしても利用できる。茅台グループの王崇琳(Wang Chonglin)副総経理は記者会見で、「マオタイ酒が特別な宴席から大衆的な消費へとシフトしており、消費形態の転換は成功を収めていると言える。しかし、マーケティングのモデルとしては、まだ有効的なアップグレードを行っておらず、このプラットフォームを必要とする経緯にもなった」と語った。茅台グループは2800軒の販売代理店を「茅台雲商」プラットフォームに加入させ、大衆市場に向けて全面的に展開していく。

 貴州省政府ビッグデータ局の景亜平(Jing Yaping)副局長は、「貴州のマオタイ酒は単独アイテムとしても、世界的に売上ナンバーワンの商品だ。ビッグデータを伝統産業に運用することには賛成だ。ビッグデータの分析を通じて革新的なマーケティング政策を打ち出し、新たな小売モデルによって、消費者に利益と科学技術の便利性を味わってもらいたい」と述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News