【9月1日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は31日、女子シングルス2回戦が行われ、大坂なおみ(Naomi Osaka)が6-3、4-6、7-5でチェコのデニサ・アレルトバ(Denisa Allertova)をねじ伏せ、四大大会(グランドスラム)では自己最高成績に並ぶ3回戦へ駒を進めた。

 初戦で前回女王のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を撃破した19歳の大坂は、ガッツポーズをみせたり大声で気合を入れたりして雑念や緊張感を振り払い、ベスト32入りを果たした。

「あまり調子は良くなかったから、とにかく気合を入れた」と試合を振り返った大坂は、「ケルバー戦から最初の試合で、少しナーバスになってしまった。勝利を期待されていると感じてしまったせいで、プレーがいま一つだった」と話した。

「コートに向かって通路を歩いていたとき、『どうしよう』と思った。通路も長かったから必要以上に考え過ぎてしまったが、どうにか試合には勝てた」

 重要な場面や良いショットの後には気迫を示して鋭いメンタルを保ち、1時間52分の試合を制した世界45位の大坂はまた、「試合中に気が散ってしまう場面があったので、『カモン(Come on)』と声に出して集中した。それで闘志が燃え上がると、本当に集中力が増していく」と語った。

 ハイチ出身の父親と日本人の母親を持つ大坂は、35本のウイナーをたたき込んだが、勝負を決めた10本目のサービスエースがチャレンジとなった場面については、「『神様お願い、どうか…』と祈っていました。インの判定でうれしかった」と明かした。

 2016年のWTAツアー最優秀新人賞に選出された大坂は、2日に行われる世界418位のカイア・カネピ(Kaia Kanepi、エストニア)戦に勝利すれば、グランドスラムで自身初の4回戦進出となり、そこでは第12シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)が待ち受けている可能性がある。

 今年の全仏オープンテニス(French Open 2017)女王であるオスタペンコは大坂について、「彼女は絶好調ね。打球も強くビッグサーブを持っている」と警戒した。

 このほかの日本勢では、尾崎里紗(Risa Ozaki)が0-6、3-6で第27シードの張帥(Shuai Zhang、中国)に敗れた。(c)AFP/Jim SLATER