■3割が閉鎖の危機

 不動産調査会社グリーン・ストリート・アドバイザーズ(Green Street Advisors)は今年1月、米国内のモールのうち1070か所を調査したところ、入居率の低下、売り上げの減少、社会経済的な人口動態の弱さ、アンカーストア(核店舗)の不在などが原因で「閉鎖のリスクあり」に分類されているモールが330か所余りに達していると報告している。

 最も厳しい状況に置かれているモールの多くは、1960~70年代に建設され、百貨店が各店舗の役割を果たしていた。

 EC時代が到来し、価格の透明性が高まったため、モールは価格に敏感な消費者をアマゾンだけではなくディスカウントショップとも奪い合わなくてはならなくなっている。(c)AFP/John BIERS