【8月31日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)は30日、第11ステージ(ロルカからカラル・アルト天文台、187.5キロメートル)が行われ、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、ステージ優勝を果たしたアスタナ(Astana Pro Team)のミゲル・アンヘル・ロペス(Miguel Angel Lopez、コロンビア)に続く2位でフィニッシュを果たし、総合争いでのリードをさらに広げた。

 厳しい山岳ステージの残り2キロを切ったところで逃げ集団から飛び出したロペスは、自身のキャリア最大の勝利を飾った。

 自身2度目のグランツール(三大ツール)参戦となったロペスは「本当にうれしい。雨でステージが難しいものになったけれど、チームがしっかりと働いてくれた。登りには慣れているし、残り1キロか1キロ半くらいまで待つのが好きなんだ」とコメントした。

 ツール・ド・フランス(2017 Tour de France)に続くタイトル獲得を目指すフルームはロペスから14秒遅れの2位でフィニッシュし、総合でのリードを1分19秒に広げている。3位にはバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)がフルームと同タイムで続き、総合でオリカ・スコット(Orica Scott)のエステバン・チャベス(Esteban Chaves、コロンビア)を抜いて2位に浮上している。

 フルームは「今日の結果にはかなり満足している。総合争いではかなりはっきり分かれた日になった。2位フィニッシュはこれ以上ない結果だ」と振り返った。

 この日最大の敗者となったのは、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のニコラス・ロッシュ(Nicolas Roche、アイルランド)だった。第10ステージを終えてフルームと36秒差につけていたロッシュだったが、今ステージを終えてその差は4分45秒に大きく開き、総合争いでは3位から11位に大きく順位を落とした。(c)AFP