【8月27日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)に出場予定だった世界ランキング2位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が26日、左臀部(でんぶ)の負傷で大会を棄権すると発表した。2012年の全米オープンで四大大会(グランドスラム)初制覇を果たすなど、マレーはこれまでにグランドスラム3度の優勝を誇っている。

 5セットマッチとなった6月の全仏オープンテニス(French Open 2017)準決勝のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)戦で負傷したマレーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)準々決勝のサム・クエリー(Sam Querrey、米国)戦を最後に実戦から離れていた。

「出場できる状態に持っていくためにできることはすべてやったし、ウィンブルドン後は休養も取った。専門医と話し、休み、リハビリをして、出場に向けて頑張ってきた。練習くらいならOKだけど、痛みの強さを考慮すれば優勝は難しいし、出場するのは優勝するためだ。残念ながら、今年は出場しない」

 残りのシーズンについては明言しなかったものの、「できるだけ早く戻りたい。年末までにプレーできるようになるのであれば、もちろんそうしたい。大会が恋しいからね。だけど正しい判断をしなくてはならないし、これから何日かチームと一緒にじっくり考えて決断したい」と語った。

 有力選手のうち、けがで今大会を欠場するのはマレーで5人目となる。ほかにはワウリンカ、グランドスラム優勝12回のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、錦織圭(Kei Nishikori)、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が離脱している。

 専門家と相談したマレーは、復帰に向けた計画を練ることになるが、次のグランドスラムは来年1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)まで間があくため、その点は心配する必要がない。

「けがに関してはたくさんの専門医から話を聞いて、できる限りのアドバイスをいただいた。たくさん話を聞くと、いろいろな見方や意見があるけれど、前に進むためにベストの決断をしたい」 (c)AFP/Jim SLATER