【8月25日 AFP】オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)のコンサート会場を標的としたテロ攻撃が計画されていたとみられる事件で、警察は24日、拘束していたワゴン車の運転手を釈放した。一方、摘発につながったスペイン当局からの情報が「具体的」だったことを明らかにし、この情報に基づく捜査をさらに進めている。

 ロッテルダム市警は声明で、運転手の男性は釈放され、「もはやこの捜査の容疑者ではない」と発表した。スペインナンバーのワゴン車は23日夕、ロッテルダムの港湾地区マッシロ(Massilo)のコンサート会場近くで不審な走行をしているところを警察が発見、運転手を拘束していた。

 警察は、車内から「複数のガスボンベ」が発見されたものの、運転手は整備業者で「酒気を帯びていたとみられる」としている。

 ロッテルダム市警の幹部は同日これに先立ち、AFPの取材に「この日この場所で、このロックバンドに対して攻撃があるとの具体的な情報をスペイン警察から得ていた」と明らかにした。

 スペイン当局から内々に伝えられた情報が、スペイン東部カタルーニャ(Catalonia)自治州で先週相次いだ襲撃に関連しているのかどうか、また、スペイン当局がいつこの情報を入手したかは依然として不明。

 警察の声明によると、米ロックバンド「Allah-Las」の公演が中止された後、夜明け前の強制捜査で「ロッテルダムでの水曜(23日)夕のテロ脅威に関連して22歳の男」の身柄を拘束。この男については取り調べを続けている。(c)AFP/Charlotte Van Ouwerkerk and Sophie Mignon