【8月21日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)は20日、第2ステージ(ニームからグリュイッサン、203.4キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のイブ・ランパルト(Yves Lampaert、ベルギー)がステージ優勝を飾り、総合首位の座を手にした。

 クイックステップ・フロアーズの一団は残り約2キロで集団の不意を突き、ランパルトがチームメートのマッテオ・トレンティン(Matteo Trentin、イタリア)を従えて4時間36分13秒でフィニッシュした。3位にはアクアブルースポート(Aqua Blue Sport)のアダム・ブライス(Adam Blythe、英国)が入った。

 集団が分断されたことで総合優勝候補たちはタイムを失っており、第1ステージのタイムトライアルでチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)に22秒差をつけられていたバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)は、これに乗じてその差を詰めている。

 ステージ勝者には10秒のボーナスタイムが与えられるため、ランパルトが総合首位、トレンティンが同2位に浮上。3番手にはBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のダニエル・オッス(Daniel Oss、イタリア)がつけている。

 九つのステージで山頂フィニッシュが控える中、南仏の平坦なコースはスプリンターの選手が輝くことができる機会を与えるかに思われたが、強い横風がアタックに影響を与えた。クイックステップ・フロアーズは残り2キロでアタックを仕掛けると、ランパルトが初勝利を奪うのに十分な差を作った。

 赤ジャージー(マイヨ・ロホ)を手にしたランパルトは、「最後の1キロはスピードを出せると分かっていたし、それがうまくいった」と振り返った。

 ニバリは先頭集団とともにゴールし、フルームは8秒遅れの3番手集団でフィニッシュ。また引退を表明しているトレック・セガフレード(Trek Segafredo)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は、フルームに総合で31秒差をつけられている。(c)AFP